ベッカフィーコ…あまり聞きなれない言葉ですよね。
イタリアにいる可愛らしい(・∀・)小鳥なのですが…こんな感じです↓
スズメみたいな…モズみたいな…可愛らしい小鳥です。
昔、イタリアの貴族が狩猟をし焼いて食べていたのですが…大変高価で庶民にはなかなか手の届かない料理だったそうです。
そこを何とかしようとするのがイタリア人の素晴らしいところですよね!
「魚で代用しよう」
そう考えちゃう発想力が本当に素晴らしいと思います☆
でもイタリア料理って実はそういった「代用」で作られたものって結構あります。
昔は貴族と庶民がいて貧富の差は激しかったようです。
今では「高級料理」ともいえるペスカトーレ!
ペスカトーレは代用して作られたものではありませんが、漁師さんが売り物にはならない貝や魚をまとめて煮て食べちゃえ!ってのが始まりとされています。
さて、作り方です!
【香草パン粉】
・イワシ 3~4尾
・パン粉 30g
・ナッツ 20g
・レーズン 15g
・オイル 30g
・オレンジ 1ケ分
・パセリ等 適
・塩コショウ
※今回は抜きましたが「ニンニク・アンチョビ・玉ねぎ」を加えても美味しく作れます。
まずは香草パン粉の準備をします。
今回はフェンネルとチャービルという香草を使いましたが、イタリアンパセリで十分に美味しく作る事ができますので、入手しやすい香草をご用意ください。
フェンネルとチャービルは手でちぎりましたが、イタリアンパセリなどを使う場合には包丁で刻んだ方が早いので使う香草によって使い分けて頂ければと思います。
ナッツ類は今回フライパンで乾煎りしましたが、ここも「素焼きミックスナッツ」などを使えばすぐに刻んで使えるので色々便利なものをお試しください。ナッツの種類もお好みの物をチョイスしてください。
香草パン粉用の材料はすべて刻んでボウルに合わせます。
この際に「パン粉」ですが細引きになっているタイプの方が良いですが、もし普通のパン粉しかなかった場合は袋などに入れて叩いてあげると細かくなります。
生パン粉の場合はフライパンで乾煎りするか、オーブンで素焼きするなどしてください。
すべての食材を合わせたら、一応オイルの分量も記載しましたが目安としては生地をグッと握ったときに一塊になる位の油量が丁度良いと思います。
オレンジは半分を5mm程度にスライス、もう半分は皮をすりおろして生地の中に合わせます。
皮をすりおろした方の「果肉部分」はそのまま食べても良いですし、果汁を絞って生地に合わせてもOKです。
その場合はオイルの量を減らして「握ったら一塊」程度になるように調整してください。
今回は動画では「アジ」と「イワシ」を使いましたが、サンマでも良いですし…なんでもいいです(笑)
ただイワシで作るのが一般的なレシピですし入手もしやすいと思うのでこだわりが無ければイワシを使って下さい。
自分で捌いても良いですが、イワシは腹開きになっているものがスーパーで入手しやすいと思うのでそれ使うと楽でございます。
魚の「身側」を上にして塩コショウで下味をつけ、先ほど作った香草パン粉を乗せます。
この時にちょっと上から押してあげると剥がれにくくなります。
尻尾側から頭側に向かってくるくると巻いて爪楊枝で止めます。
この時に身の長さが短かったりした場合は二つ折りのような形でも良いですし、なんだったら巻かずに開いた状態で焼いても美味しいです。
ただ、形が「鳥」にならないのでベッカフィーコではなくなります。
魚の間に先ほどスライスしたオレンジを挟み、オリーブオイルをかけ200℃程度のオーブンで20~25分間焼いて下さい。
オリーブオイルをかける事で香り付けになることと、熱伝導率が上がって満遍なく火が入りやすくなります。
出来上がったらさっさと食べて下さい。
あ、でもこの料理は冷めても美味しかったので…さっさと食べなくてもOK!