パスタ作りに欠かせない「アルミフライパン」は実際家庭では必要なのか?いらないのか?
その辺りについて今日は書いていこうと思います。
【アルミパン 目次】
- アルミパンってなに?
- アルミパンメリット
- アルミパンデメリット
- おすすめアルミパン
「アルミパンってなに?」
上の画像のような文字通りアルミの材質で作られたフライパンです。
家庭で使っているというよりも、レストランの厨房にあるイメージの方が強いかもしれませんね。
このアルミパンを使って作る料理は「パスタ料理」だったり「リゾット」だったり…他にもありますが、個人的にはこの2種類で90%以上の使用率という感じです。
言わば…「パスタ専用フライパン」といったところですね。
では、なぜ他の料理で使わないのでしょう?
そしてなぜイタリアンの厨房ではパスタはアルミパンで作るのでしょう?
その辺りをメリット・デメリットと共に書いていこうと思います☆
「アルミパンのメリット」
・熱伝導に優れている
まずは熱伝導に優れている点が挙げられます。
一言で言うと「熱しやすく冷めやすい性質」です。熱しやすいという事は、食材の温度を上げたり下げたりの火力調整を微調整しやすくなります。
例えば鉄のフライパンは蓄熱性は高いけどそのぶん熱の伝導率はアルミパンに勝てません。
鉄パンで温度を上げようと思って火力を上げても時間がかかるんですね。その分その熱を保持しやすいのですが…
という訳でアルミパンはガスコンロの強火~弱火を食材に伝えやすい所がポイントです。
・メンテナンスがしやすい
鉄のフライパンは購入時に焼き入れが必要だったり(不要な物もある)洗剤は基本的に使わなかったり、洗い終わって空焼きが必要だったりと若干の手間が増えますが、アルミパンは簡単です。
購入後すぐ使えますし、中性洗剤でガシガシ洗う事もできます。
水気を拭き取ればしまえます☆
お湯を沸かしたりなどすると化学変化でフライパンが黒くなってしまいますが、人体には影響ないです。
が、米のとぎ汁で10分程度沸かすと黒ずみ予防になるそうです。
僕はやったことありませんけど。
「アルミパンのデメリット」
・高温に弱い
鉄のフライパンは高温に強く強火でガンガン使えますが…アルミパンは高温には弱いので、お肉にしっかり焼き目をつけたりなどは鉄パンには劣ります。
先ほどメリットの部分で熱伝導が高い事で火力の微調整がしやすいと書きましたがデメリットでもあります。
熱伝導が高いということは、ガスコンロの微妙な火力の差(ガスコンロは丸い形状が多いと思いますが部分的に火力が違います)が食材にダイレクトに伝わりやすいのです。
簡単に言うと、お肉を焼こうとしたら火力の差で焦げてる部分と生焼けの部分ができやすいというイメージです。
そもそも高温に弱いのでアルミパンで高火力な料理はむいていないのですが…。
・食材がくっつく
アルミパンはくっつきやすいです。油が馴染んでいないアルミパンでお肉を置こうものなら…瞬間接着剤のようにくっつきます。
これは油を馴染ませることである程度解消はできますが、そもそも熱伝導や蓄熱性を考えるとお肉焼くなら鉄フライパンの方が優秀なのでわざわざアルミパンで焼くことはないかなと僕は思っています。
大きなメリット・デメリットはこんな感じです。
では、それを踏まえて何に適しているのか?もう答えは出ていますが…。
パスタ専用フライパン!位に僕は考えています☆
パスタソースを作るのには非常に優れています。熱伝導の良さを生かし、ニンニクの香りをオリーブオイルにうつす繊細な火力調整もシビアに効きます。
具材をソテーする際には一気に加熱をし食材にしっかり熱を加えられ、ゆで汁やワインなど水分を加えても蒸発させやすく思い通りのパスタソースをアルミパンなら作れちゃいます!
そして、これは厨房で働く人へのメリットになるかもしれませんが…軽い!
この軽さは結構重要です。一日何十食と作るので軽ければ軽いほどやはり扱いやすいです。
パスタ料理がお好きな方…よく作る方…もっと極めていきたい方には一つは持っていただきたい「アルミパン」でございます。
鉄フライパンに比べて耐用年数は落ちますが…といっても、料理店で毎日数十食~数百食つくっても5年程度はもちます。大切に扱えばもっと期間は伸びていきます。
ご家庭で毎食作ったとしても、3食…。週末だけなら…と考えると、10年以上は余裕をもって使えると思います☆
では、僕がおすすめするアルミパンを最後にご紹介致します。
サイズは24cm程度をおすすめしています。お店でも24cmがメインフライパンです。
理由は、少量(パスタ50g)程度から3人前(例250g程度)までなら十分に使えます。
それ以上のグラム300g~の場合はフライパンを2つ使うなど分けています。
どうしても一回で作る麺の量が増えると味付けなどとても難しくなります。
という事で24cm程度が扱いやすいのではと考えています。
まずは…こちら「中尾アルミパン」打ち出し式で作られているので、プレスで作られたものよりも丈夫で軽くできています。
少し価格は高めですが…千円ちょっと高くなるだけなので、アルミパンをどうせ買うならこちらをおすすめいたします。
もっと価格を抑えたい!それもわかります。道具はアルミパンだけじゃなく、きっとここをご覧になっている方は様々な調理道具を揃えたいと思ってらっしゃると思うので、一つ一つの価格は抑えたい場合!
こちらアカオアルミも昔からのメーカーでお店ではこちらのメーカーのアルミパンを使っているお店が結構ありました。
あとは、僕のお店ではここ3年ほど↓のようにフッ素加工がされているフライパンを使っていましたが、これは便利です。
フッ素加工のおかげで食材は全くくっつかないので、ステーキを焼くことはありませんが…鶏肉ソテーをソースにする場合などはとても扱いやすかったです。
中尾アルミ 製作所 シルクフライパン 新ステンキャスト 浅型 アルミ フライパン 24cm nakao フッ素 樹脂 加工 片手
価格:11,000円 |
パスタ料理に特化した「アルミパン」
パスタ好きな方は是非一ついかがでしょう♪