この「ピチ Pici」という名のパスタ。一言で言うと…「もっちもち」
動画のコメントで多かったのが…「え?うどんじゃん(笑)」
違うんですよ~!
いや確かに見た目は…うどんですよ(笑)そこは100歩譲って認めますけど…。
うどん程コシがないので、もちもちとした食感を味わえます。
こちらはイタリア・トスカーナ州という場所の生パスタです。
ピチの良い所は「専用の器具が無くても作れる」
パスタマシンも今は安価に手に入るようになりましたが、パスタマシンがなくても大丈夫!
手延べで作れる所が良いですね^^
では早速作り方です!
【作り方】
・薄力粉 100g
・水 55g
・塩 一つまみ
僕は「薄力粉」で作りますが、粉は何でも大丈夫ですよ^^
うどんは「中力粉」ですが、強力粉でも良いですしセモリナ粉でもOKです。
そもそも、イタリアの小麦粉の種類は日本とは違います。「薄力粉とか強力粉」とかの区分ではないです。
これは話すと長くなるので別記事に書きますね。
イタリアといっても、地方によって…もっといえば家庭によってレシピが違うので例えばピチには基本的には「卵」は使いませんが、使うレシピもあります。
なので、あまり堅苦しく考えず自分が美味しいと思える配合・レシピでどんどん作りましょう♪
材料を全てボウルに入れてとにかく捏ねます。
上の画像のように表面がある程度つるんとしてくればOKです。
この状態までひたすら捏ねるのは大変なので、休ませながら捏ねていきます。
捏ね始めからある程度まとまったらラップを被せ感想を防ぎ10分程度そのままおいておきます。
すると休ませている間にグルテンの働きで生地の状態が変わります。
この生地は水分量が多く扱いやすいのでそこまで大変ではありませんが、配合によっては休ませつつ捏ねないととてもじゃないが捏ねられないものもあるので手法として覚えておいてください。
つるんとなったら、棒状に伸ばします。
この際にやすませなくて良いのか?というコメントも頂きましたが、この配合で休ませる行程は省いて大丈夫です。
加水率によって変わってきますが、今回はそのまま作ってOKです。
伸ばしたら5mm程度にカットします。
ここもだいたいで大丈夫です。というよりも、カットしたものが1本分なので一本に伸ばした際に適切な長さと太さになれば大丈夫です。
心配なら一つカットして伸ばしてみて調整して下さい。
大事なのはある程度1本1本の太さを合わせて下さい。
※ただこれも正直色々な意見があります。
手延べならではの乱雑な感じが1本1本の食感の違いを生み出すということであまり太さを合わせない方もいます。
あまりにも違い過ぎると茹で時間が足りなかったり、茹ですぎてドロドロになってしまいますので一定の範囲内での話です。
目標の太さよりも若干細めに伸ばしちゃってOKです。
というより感覚的には「もう切れる!」の手前くらいです。伸ばしてもある程度縮むので「切れる寸前」で丁度良い太さになります。
伸ばしたら今回はそのまま調理に入りますのでくっつかないように1本1本離した状態でおいておきます。
加水率が高いので、粉をまぶしてもくっつきやすいので注意してください。
生パスタはこれで完成なので、お好きなソースでお召し上がりください♪
一応動画でソースも作りましたので「ソーセージとチーズのピチ」をご紹介します。
【作り方(1人前)】
・ピチ 120g
・オイル 20g
・玉ねぎ 1/4ケ
・ソーセージ1本
・チーズ 適量
・塩コショウ適量
玉ねぎをスライスし、オリーブオイルでそてーします。
透明感がでてしんなりしてきたらソーセージを千切って加えます。
包丁でカットしても良いのですが、手でちぎることで凸凹ができソースが絡みやすく、肉々しい食感も得られます。
ソーセージもソテーできたらゆで汁を加え塩コショウで調味しておきます。
ソースができたらピチを茹でます。
ここも売っている乾麺と違って手打ちの場合太さなども作り手によって変わるので「浮いてくる」のを一つのサインと思って下さい。
浮いてきたら1本食べてみて粉気を感じず「美味しい!」と思ったらそれでOKです。
手早く和えて、塩が足りなければ調味して火を消します。
盛り付け直前で「チーズ」をたっぷりと加えます。
できれば「パルミジャーノレッジャーノ」や「グラナパダーノ」など旨味の強いタイプがおすすめです。
ペコリーノのようなクセのある物も僕は好きです。
チーズをたっぷり加えたら2~3度軽くあえてすぐに盛り付けます。
トッピングにもさらにチーズをたっぷりかけて、ソーセージの旨味とチーズの旨味をご堪能ください♪
お好みで仕上げにバターを加えると一層深みのある味わいになります。
とても簡単で美味しいので生パスタに興味のある方は是非一度作ってみてください^^